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東日本大震災が発災してから一周年を迎え、あらためまして哀悼の意を表し、被災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご家族に対し心よりお悔やみを申し上げます。また、家屋や仕事場を失くされた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
被災された方々の辛い心情が簡単に癒えることはないと思いますが、時間の経過と共に少しづつ癒され、すべての被災地が希望の中で一日も早い完全復興を遂げることを願っております。
被災地の地域ごとに課題が山積し、個々の生活再建も思うように目処が立たない状況だと思いますが、微力な弊団体も被災地復興のために僅かながらでも尽力し続けたいと思っています。また、被災や復興の経験を通して、安心して暮らせる安全な街づくりに貢献したいと思います。
原発や瓦礫受け入れ先の問題など、国・行政レベルでの根本的な課題が復興を遅らせているという状況はありますが、これからは、「絆」を形にしていくために、被災地以外の国民・事業者の意識・考え方とアクションがますます重要になると感じます。
依然多くの行方不明の方々の捜索活動が各地で続き、また、原発関係の規制のために生活再建に向かえない多くの方々がおられ、復興に着手できない地域がある一方で、再生可能エネルギー拠点の創造など壮大な計画もありますが、ひとり勝ちになるようなことがなく、東北の文化・風情、人の絆を失わないまちづくりを忘れてはならないと思います。
平成24年3月11日
特定非営利活動法人まち研究工房 代表理事
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