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<!ーーあ(MOJIBAKE TAISAKU)−−>
死んだらわかることに期待をしたいところだ。死んだら、でも、もうわからないのかもしれない。やっぱり生きているうちに見ておかねばならないのかもしれない。
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生きているうちは煩悩の色眼鏡をかけて見ているから、どうしても色がついている。まあ、カラー写真だ。ふふふ。でも、カラー写真もいいんじゃないかなあ。色がついていないのなら、モノクロ写真だよね。
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真実を知りたいってのじゃないんだ。大袈裟なことじゃないんだ。ちょいとしたことなんだ。死んでしまったら味わえないように思えて不安になっただけなんだ。
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草むらに寝っ転がっていたら、膝のところにアキアカネがとまった。それくらいのことなんだ。うまく言えないなあ。
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それがどんなにすばらしいことだったのかってことを、生きているうちに知っておきたいと思った。
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知ると言うことは味わうということ。味わうと言うことは喜ぶということ。喜ぶと言うことはお礼を言いたくなるっていうこと。ありがとうって言っておきたくなるっていうこと。
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死んだらもう草むらに寝ることもなくなる。草むらに寝ていて膝の上にアキアカネが止まってくれるということもなくなるんだ。
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死んでみたらわかることも、しかし、あるのかもしれない。仏陀の国に行ってやっとそこでわかることがあるのかもしれない。
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生きているうちに思い悩んでいたことがそこであっさり解けるということもあるのかもしれない。なあんだ、そうだったのかあ、と思って大安心をすることがあるのかもしれない。
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仏陀に会いたい。生きているうちに思っていたことだけではなくて、もっと広大な思惟の世界が広がっていて、それがきらきら輝いていて、まばゆいのかもしれない。
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